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THE IDEA OF STOCK HOUSE

ストックハウスという考え方

BISON HOME のコーポレートスローガン

「スクラップ&ビルドからストックハウスへ」

法隆寺_low.jpeg

戦後の焼け野原から世界に冠する先進国になり

快適で過しやすい住宅は増えていった・・・?

しかし、見せかけの洋風化とともに築20年~30年前後で

新築~解体~新築を繰り返す“スクラップ&ビルド”が謳歌する現況です

世界で指折りの長寿国にもかかわらず

なぜ住宅寿命が短命なのか?・・・不思議な先進国?・・・ なのです。

 

おことわり 

当社にはモデルハウスがありません!! 

あるのは実績だけです。

また営業も得意ではないです・・・当社の目指すところは

ずばり『ストックハウス』です。

モデルハウスは長くて13年位でモデルチェンジをするわけですし

最高級のグレードで建設され

時が来れば解体の憂き目に逢うわけです

その費用を考えても・・・

また、年間の維持管理費(500万~1200万とも言われる)や

集客のための広告宣伝費用も

全てお客様の建築費に反映しているわけです。

世界広しといえど、モデルハウスが乱立している国は

日本だけなのですから・・・

 

「地球温暖化防止」「CO2削減」等企業理念として、 

『ストックハウス』の方向性は間違っていないはずです。

なぜ 日本の住宅が短命になったのか・・・??

学校の教科書で学んだ通り、

日本の木造建築の技術は群を抜いて優れております。

世界遺産や国宝、重要文化財等

現存している木造建築がある事が物語っています。

もっとも代表的な木造建築

法隆寺五重塔(607)、東大寺大仏(757)、

清水寺(798)、姫路城(1346)、

平等院鳳凰堂(1503)、

二条城二の丸御殿(1603)等々があります。

岐阜県_関市_久保田邸.jpg
平等院鳳凰堂_low.jpeg

上記で紹介した建物全て公共工事であり“住まい”とは

一線引かなければならないと思います。 

(国宝、文化財等の指定で常に補修、修繕がなされています)

住まいとしての木造建築が歴史に残されたものと言えば

 

世界遺産となった合掌造り(17世紀~1950)や各地域に点在する

江戸~明治にかけての民家は住まいとして残る代表的な

木造住宅ではないでしょうか。

どのつくりも外観はシンメトリー(左右対称)で

非常にバランスが良いことが分かります。

 

また、構造に目をやると全ての柱が

基礎と一体化になってない、

筋交いは入っていない、

通し柱は無い、

基本構造部には釘や金物を一切使用していない・・・

今の法律では建設不可能な日本オリジナル伝統構造なのです。

 

言いかえれば違法建築が文化遺産として

君臨しているわけです。

今、建設しようと計画しても、法律の壁に阻まれ建築出来ないのです。

1200年の歴史があろうとも50年ほどの前に制定された

法律には逆らえないのです。

ここに短命の一つ目の理由が見えてきます。

 

技術があっても→建てられない、

建てられないから→技術者が減少する

木造の建築物が建たないから→林業が衰退する、

林業が衰退するから→森林が荒れ放題になる

森林が荒れ放題になるから→自然災害に弱くなる

負のスパイラルが多々出てきたわけです

 

現在(建築基準法制定後の)公共事業といえば

ほとんどが鉄筋、鉄骨、コンクリートに有利な法律が確立しているため

設計士もそれが指針になってしまうわけです。

最低の基準「国民の生命、健康及び財産の保護を図り・・・」

から建物の指針となる財産が最低の建物になったことが

三つ目の理由ではないでしょうか?

まさしく“ウサギ小屋みんなで建てれば怖くない”だったのです。

ところが、このウサギ小屋思わぬ副産物を生み出します。

合掌造り_low.jpeg
近代的なオフィスビル

固定資産税 法です、同じく1950年創設されました

 

地方税の収入約50%を賄う規模の税収です

土地は路線価格評価で下がることはほぼありませんが

建物は償却資産として年々税収確保は減少してゆきます

(現在は建物の償却計算は無くなり一律化になりました)

そこで、住宅のローンが終了したあたりで新しく建築していただければ・・・

もうここまで書けば必然と理解していただけるかと思います。

ちなみに、総務省のH23地方財政白書では

S32年以降収支が常に黒字という事実があり

新築住宅着工と密接な関係がある事も読み取れます。

この辺りがスクラップ&ビルドの発想の

四つ目の理由ではないかと

勘繰ってしまう位うまくできた法律なのです。

 

以上、主な四つの理由を私なりに分析しました。

(あくまで主観的な分析です)

ビジネスグラフ
レンが積み住宅_海外14_low.jpg
レンが積み住宅_海外2_low.jpg
レンが積み住宅_海外13_low.jpg

そこで、そもそも古来からある日本オリジナル伝統構造の

住宅建築文化は現況の住まい方にマッチするのか・・・??

冬暖かくて、夏すずしく、省エネで云々・・・を考えますと

法律もそうですが、仮に机上で出来たとしても、

物理的に技術者の確保、資材の確保、予算面の都合、を考えると

ハードルは高いといわざるえません

 

ではなぜ、欧米では文化的といわれる住まい方で

なお且、家屋(財産)が長持ちするのだろう、を探ってみました。

 

ヨーロッパでは組石造(一部ポスト&ビーム工法もあります)が

殆んどなので別扱いとさせて頂き

北米での事情に的をあててみたいと思います

私もそうでしたが、北米=ニューヨークのダウンタウン

を連想し、鉄骨やコンクリート、レンガ造りだろうと想像しましたが

意外にも木造建設が約80%以上であるんです

それから木造住宅も多いことが渡米してわかりました。

 

一般に日本より気候条件が良いのではと思わておりますが

国土が53倍(アメリカ25倍、カナダ28倍)もある北米は広大なだけに

様々な過酷な気象条件が幾多あり、日本の非ではありませんでした。

さらに北米の住宅建築の歴史をひも解くと

面白いことが分かりました

移民の国ですから、当初は日本と同じように掘立ての

ポスト&ビーム工法(日本で言う在来工法に近い)から始まり

バルーン工法~近代的なプラットフォーム工法へと

100年ほどかけて木造建設が進化していたのです。

 

 

彼らは大自然の驚異から、いかにしたら快適に暮らせ、大切な財産を

守ることが出来るのかを科学的な視点で研究し

現在の構造を確立してきました

 

自然に対極な住宅を求めて進化したのです。

また、外敵(ハリケーンやインデアン、狼等)から

家族を守るという事も重要課題でもありました

これらを可能にしたのが、コンクリートでも、鉄骨でもなく

木造プラットフォーム構造にレンガを積んだ住宅だったわけです

この構造と外壁仕上げが快適さを追及した結果だったのです。

住宅建築
Four seasons in one photo. The wooden house.jpg

一方わが国では、伝統的な構造をベースとし

居住空間は自然と共生する(年中、室内も室外もほぼ同じ温度)

住まい方を選択したため

結露によるカビやダニ、ほこり等が少なかった・・・

ですが、夏は暑く冬は寒いため、ヨシズや火鉢、障子やふすま、畳等

日本独自の建材が開発された訳です。

したがって、皆様が「日本の気候風土に合った家造り」

と称する木造住宅は、室内環境を外気と合わせる

自然と共生型だから長持ち出来るわけです。

 

戦後、建築基準法に合った建物を在来工法と呼びますが

ベースは日本オリジナル伝統構造ですから、前項でも解説致しました通り

基本的には通風の良い住宅にして暮らさないと

長くもたない構造なのです。

住んでいて寒い、暑いは当たり前なのです、自然共生型住宅ですから。

 

TVの普及とともに快適な住まいを求めて

在来工法で試行錯誤してたくさんの住宅が建設されましたが

満足な結論は出てきてないでしょう。

(200年前に北米の技術者は同じ事をやって、

100年後ようやく長生きできる構造に行き着いたのですから。)

 

合板、プラスターボード、断熱材、サッシ、ドア、クロス、サイディング・・・

全て海の向こうから渡ってきた資材で

元来、日本に無かった建築資材です。

 

これらの素材はそれなりの道理に合った構造に取り付けなければ

発揮することが出来ない事は理解していただけると思います。

さて、最後に

22年前(1990年)飛騨高山という伝統文化が育む山間部に

「輸入住宅」を始めて導入するにあたり

住宅先進国の事情を見学する好機に恵まれ渡米いたしました

凄いカルチャーショックを受けた事を今でも鮮明に覚えています。

(今まで国内で教科書や先生から教えられてきた事が全然違っていた)

その後、幾度となく渡米しさまざまな工法、技術、マテリアルの

納まり方等を学んで日本の気候風土、文化に馴染めるような住まい造りを

目指してまいりました

 

bison homeは、省エネ効果が非常に高く

限りある資源を大切にするための努力を惜しみません。

 

また、レンガは土を焼いて固めた自然素材で

使わなくなった際には土に戻すことが可能な建材なのです。

「後世へ渡せる資産としての住宅創り」

その大きな一歩につながる家が

bison homeのレンガ積みの家だと確信いたしております。

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