三匹のこぶた
みなさんご存知のこのお話は民間伝承に
よるおとぎばなしのひとつです。
家を作る時は、手早く仕上げるよりも
時間と手間をかけたほうが安全なもの
となりいざという時に役立つという
シンプルですが家づくりにおいて大事な
ことが詰まったおはなしです。
Content of the story
なかよしの三匹のこぶたの兄弟がいました。
ある日、お母さんが
「あなたたちもそろそろ自分達で家を建てなさい」と言いました。
三匹のこぶたは考えました。
一番上のこぶたはワラをたくさん用意して、
ワラの家を建てました。
二番目のこぶたは木をたくさん用意して、
木の家を建てました。
三番目のこぶたはというとレンガを積み上げて
時間をかけて…
やっとレンガの家を建てました。
「よし!丈夫にできたぞ!」
家ができたので、三匹のこぶたは遊んで
いました。それを森のオオカミが
遠くから見ていました。
「うまそうなこぶた達だ!
一匹ずつ食べてやれ!」
はらぺこのオオカミが
こぶた達の後を
追いかけました。
一番上のこぶたのワラの家にそーっと近づきます。
「こんな家吹き飛ばしてやるー!ふぅ~~~っ!!」
ワラの家は吹き飛んでただのワラ…。
「うわ~オオカミだよー!!」
一番上のこぶたは二番目のこぶたの木の家に逃げ込みました。
オオカミはまだ追ってきます。
「こんな家、おれさまのふたふきでふきとぶぞ!
ふぅ~~~っ!!ふぅ~~~っ!! 」
木の家はバラバラになってただの木くず…。
二匹のこぶたは一番下のこぶたが作ったレンガの家に
逃げ込みました。
オオカミはまだ追ってきます。
オオカミは三番目のこぶたの家も壊そうとしました。
しかし、何度息を吹きかけてもレンガの家はビクともしません。
オオカミは考えた末に、エントツから入ってやろうと屋根にのぼりました。
こぶたたちは、オオカミが屋根に登る気配を感じて、暖炉に火を起こし、
大なべにお湯を沸かしていました。
グラグラとお湯が沸いたところへオオカミがエントツからザッブ~ン!!
「あちちちちーーーーっ!!」
オオカミは叫んで逃げていきました。
お兄さんこぶた達は「ありがとう」と
弟こぶたにお礼を言いました。
そして、三匹のこぶたたちは幸せに暮らしました。
All's well that ends well